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プロ野球戦力外選手/現役引退選手 スピーチ

野球

今年も夏の甲子園が始まり、ドラフト候補と呼ばれる選手達が野球界に賑わせます。
しかし、その裏では毎年プロ野球戦力外選手/現役引退選手がいます。
当然と言えば当然ですが、その中でも引退式や引退会見を行える選手はごくわずかです。
2019年春にはイチロー選手が引退しました。
イチロー選手のように日米に渡り活躍した選手やあの長嶋茂雄選手のように、語り継がれている引退の際のスピーチをピックアップしたいと思います。

長嶋茂雄(1973年10月14日)

「我が巨人軍は永久に不滅です」のフレーズは野球に携わった事がある人なら誰でも聞いた事がある有名なフレーズです。
しかし実際の全文を聞いた事がある人は団塊世代の野球ファンやコアな野球ファンだけではないでしょうか。今回はその引退セレモニーの全文です。


昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来、今日まで17年間、巨人並びに長嶋茂雄のために、絶大なるご支援を頂きまして、誠にありがとうございました。
皆様から頂戴致しましたご支援、熱烈なる応援を頂きまして、今日まで、私なりの野球生活を続けて参りました。今ここに、自らの体力の限界を知るに至り、引退を決意致しました。
振り返りますれば、17年間にわたる現役生活いろいろなことがございました。
その試合を一つ一つ思い起こしますときに、好調時は皆さまの激しい大きな拍手を、この背番号3を、さらに闘志をかきたててくれ、また不調のとき皆さまのあたたかいご声援の数々の一つに支えられまして、今日まで支えられてきました。
不運にも、我が巨人軍はV10を目指し、監督以下、選手一丸となり死力を尽くして最後の最後までベストを尽くし闘いましたが、力ここに及ばず、10連覇の夢は敗れ去りました。
私は今日引退いたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です。

今後微力ではありますが、巨人軍の新しい歴史の発展のために栄光ある巨人が明日の勝利のために、今日まで皆さま方からいただいたご支援ご声援を糧としまして、更に前進していく覚悟でございます。
長い間皆さん、本当にありがとうございました。

原辰徳(1995年10月8日)


長嶋茂雄選手のスピーチは埼玉大佐も生で聞いていません。
そういった意味では実際に生で聞いたスピーチとしてはこの原辰徳選手のスピーチを聞いた人も多いかと思います。
長嶋茂雄選手同様に「しかし、私の夢には続きがあります。その言葉を約束して、今日、引退します。」の一部のフレーズしか知らない人もいるかと思いますので、全文を紹介します。


本日は私の為にこんなに素晴らしい引退式を行うことが出来ました。
これも一重に私を育ててくれた巨人軍、先輩、チームメイト、そして何よりファンの皆様のお陰だと思っております。どうもありがとうございました。
アキレス腱が切れるまで、グラウンドで頑張ろうと思っていました。しかし限界です。
巨人軍には、巨人軍独特の何人も侵すことのできない聖域があります。私はこの15年間、それを肌で感じ、守って参りました。今日で巨人軍、原辰徳として最後の挨拶となります。
皆さんに報告しなければ、自分のケジメもつきません。特に今年1年、声援を送ってくれた皆さん、生涯忘れることはありません。
1980年ドラフト1位で巨人が指名してくれて、私は巨人の一員となりました。
小さい頃、野球選手になりたい、ジャイアンツに入りたい、その夢を持って頑張りました。
そして今日、その夢は終わります。しかし、私の夢には続きがあります。
その言葉を約束して、今日、引退します。最後になりますが、読売巨人軍は、ファンの皆様の球団です。どうぞ、末長く声援よろしくお願い致します。
そして、最後まで見届けてもらいましたカープの皆さん有難うございました。
15年間本当に皆さんありがとうございました。