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「セイバーメトリクス」具体的な数式

野球

最近野球を見ていると「セイバーメトリクス」という言葉を良く聞くようになりました。
今回はこの「セイバーメトリクス」とは何かを簡単に説明します。
「セイバーメトリクス」は野球のデータ分析を選手の評価や戦略を考える分析手法です。
野球のデータ分析というと、よく見る数字では打者は、打率、本塁打、打点、盗塁。
投手では、勝敗、セーブ、勝率、防御率、奪三振数 などがあります。
しかし、この数字は采配においての数字分析とはなっていないので、采配における根拠を統計学的見地から分析した手法です。
分かりやすく言うと、4番打者タイプばかり集めたかつての巨人軍が試合ではなかなか勝てなかった事
は伝統的な数字だけを見ていたからだと言う事です。
また采配においての数字分析となるので常識と思われていたバント・盗塁の効力の否定など従来の伝統的な野球界の価値観を覆すものもあります。
色々な指標がありますが、比較的良く耳にする有名な指標を簡単に紹介します。

出塁率=(安打+四死球数)/(打数+四死球数+犠飛数)

※1985年からの計算方法
打率だけでなく四死球を含めた出塁する率の事。野球は得点を相手より多くとる、相手に得点を与えないというスポーツなので、出塁する選手は重要であると考えられます。
しかし犠飛は分母扱いとなりますので、打率の計算では分母からはずされますが、出塁率の面ではミスショット扱いとなります。

長打率=(塁打数÷打数)

塁打は「単打=1、二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4」として計算。
注意点として、「長打を放つ確率」と誤解されがちだが、1打席において打者の結果の期待できる塁数を示すものとなります。
理論上の最高値は全て本塁打を打ったと仮定した場合のの4.000が最高。

OPS=(出塁率+長打率) 

打者を評価する指標の1。しかし計算方法上、長打が少なくて出塁率が高い打者か長打が多くて出塁率が低い打者か
のタイプを読み取れません。打率・出塁率・長打率 なども見ながら数字を見のが懸命です。

他にも様々な指標がありますが、打者を代表する指標を上記を抑えておけば大概は大丈夫だと思います。

次は投手に関してのセイバーメトリクス指標を紹介です。

WHIP=(与四球 + 被安打) ÷ 投球回

被安打は野手の守備力などの影響も大きく受けるという要素もあるため、一部疑問が呈されている声もありますが、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値となりますので、投手の評価項目のひとつとなります。

QS(クオリティスタート)=先発投手が6回以上を投げ、自責点を3以下に抑える時に記録
正確にはセイバーメトリクスではないが、先発投手の安定感を見る上で現代では注目度が増している指標。

FIP

FIP=(13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回+リーグの補正値
補正値=リーグ全体の{防御率-(13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回}

と難しい計算式となっています。


これは投手の純粋の責任と考えられる、本塁打、四球、死球の3つに限定することで投手の能力を測ろうとした数値MLBでも重視されている指標となっています。

これ以外にも様々な指標がセイバーメトリクスとして挙げれます。

しかしチームとして勝つために、それぞれの役割を理解して(※2番だから送りバントをしなければいけないといった昔的な意味ので
役割ではもちろんありません。)かつ、上記の数字の継続してあげるための思考力を持つ事が大切です。
野球の面白さは個VS個でももちろんありますが、最終的にはチームVSチームですので、チームとして、プロ野球なら1シーズンに限らず数年先も見据えて戦う必要性があります。
「勝つ」ことも難しいですが「勝ち続ける」難しさ、「勝つ」のときにこそどんな負ける要素があったかを見つけ、次の「勝つ」につなげていくかを意識しながら見ると更に野球が楽しく見れると思います。